神田のオーラル・ヒストリーVol.4 Hさん「神田祭を撮る」

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神田祭に関わる人たちにとって、神田祭はどのような意味を持つのでしょうか?

Hさん(神田に興味を持つ。神田祭は2019年に次いで2度目の見学)
聞き手:長谷川 護さん(神田のオーラルヒストリー活動発起人
※2023年5月28日収録

初めての神田祭

長谷川さん(以下、長谷川):
Hさんが初めて神田祭に参加したのが2019年ですよね。
Hさん(以下、H):その通りになります。
長谷川:その前は、神田祭の存在は。
H:神田祭の存在は知っておりましたが、本格的なカメラを持っていませんでしたので、見学には伺えませんでした。 一応本格的なカメラを持ち始めた2019年頃から見学させて頂いたという形になっています。前回につきましては、3日目(土曜日)と4日目(日曜日)、両方とも神田明神の付近でしか見学しておりませんでしたので、今回初めて3日目の催事行列の方を、神田地区と大手町地区と、秋葉原地区の方をぐるりと回る形で見学させて頂いて。写真撮影の目的もございましたので。
長谷川:神田明神とか神保町とか、大手町あたりを回られてたらしいですね。
H:一応写真撮影の良いスポットがあるかなと思って。
長谷川:そうだったんですね。

2023年の神田祭を振り返って

長谷川: 2019年と2023年に神田祭に参加してみて、何かここ変わっているなって感じられたことってありますか。
H:一応、神田祭につきましては、前回見学した際は一部しか見学しておりませんでしたので、今回は初めて土曜日のみでありましたが、祭りの最初から最後まで見学させて頂くことができまして。大手町地区の将門塚で行われた「奉幣の儀」などの祭事につきましても、大変興味深く伺うことができました。 特に印象的なのは、一応今回写真撮影の目的で参加していた、見学していたということもありましたので、秋葉原の日比谷線側の昭和通り側で写真撮影した際に、一応駅名標と、祭りの姿を同時に綺麗な写真を撮影できたというふうなことも印象深く感じております。
長谷川:秋葉原の昭和通りのところですね
H:一応、神保町の方では雨が降って、一応神保町の方でも綺麗な写真を撮影することができましたが、祭りの見学者と一体化したような写真が、駅名標と一緒に撮影できたのは、秋葉原ということを示せるということで、それが良かったと思います。
長谷川:なるほどなるほど。 ちなみになんでここに行って写真を撮ろうと思ったんですか?
H:一応この写真は、最初から最後まで、祭事も含めて、3日目の祭事行列の方も見学させて頂いておりまして。 行列について、基本的に地下鉄で追っかけて、一部国会図書館での休憩も挟んで、神田祭の方を駅周辺で見学撮影していたという形になっておりますので。
長谷川:そうだったんですね。他に何か印象に残ってる場面はありますか?
H:一応祭りの様々な行列なども、楽しいことができまして。 (神田明神の境内での)祭事の式典に関しましても、氏子の方と一般の参加者の方が、一体となったような姿を表すことができて、そちらにつきましては興味深く感じることができました。
長谷川:氏子の方と住民の方が一緒?
H:たしか3日目の、神事の最後の木遣り歌(きやりうた)の姿を、先ほどの最後の式典の方の、地域住民が氏子と一般の見学者と一体になったような姿を表すことができました。
長谷川:きやりうた?
H:はい、木遣り歌の披露ですね。
長谷川:すいません、僕、それについて存じ上げないんですけど、どういうふうなことが行われるんですか。
H:神司の祭りの最後に行われる祭事ですけども、神社の代表による祝詞(のりと)の唱和がございまして、その後に、木遣り歌の披露がなされるという形になっております。 コロナ禍で多くの人と集うことができなかったこともございましたので、地域住民の方、神社の正面の方にいらっしゃった氏子の関係の方が、木遣り歌の披露をされてる方と、見学者の方が一体化するような場を醸し出していたというふうに、私は見ていて感じましたので、それが大変興味深く、感じることができました。 写真も撮影したのですが、参加者と見学者が一体化したように撮れたこの写真が私の中では一番ベストだと思ってます。(東京大回廊写真コンテストに)入選できるかわかんないですけど。
長谷川:いい写真ですね。
H:携帯電話で撮影してる人の数、撮影する画面とその参加者が木遣歌を披露されてる姿を出している写真となっておりますので、
長谷川:なるほどなるほど。
境内の中ってすごい人で混んでいなかったですか。
H:結構混んでおりまして、最後の催事の方ですが、撮影結構一苦労してたという感じになっております。良い写真を撮ろうと思っても、人の頭とかが映ってる状態で。良い写真を撮るのに結構苦労したという形で最後の方の。
長谷川:さっき見せて頂いた写真は、すごいいろいろ撮った中の1枚みたいな。
H:そうですね。先ほどの最後の方の木遣歌につきましても、何とか一苦労して撮影して、一番良かった。一番綺麗に撮影、写真を撮ることができた。
長谷川:そうなんですね。 何か他に、ここは興味深かったみたいな点は今回の神田祭ではありました?
H:神田祭につきましては、一応、大手町地区で行われ、大手町地区の将門塚で行われた「奉幣の儀」などの祭事につきましても、大変興味深く伺うことができまして。 特に印象的なのは、一応今回写真撮影の目的で参加していた、見学していたということもありましたので、秋葉原の日比谷線側の昭和通り側で写真撮影した際に、一応駅名標と、祭りの姿を同時に綺麗な写真を撮影できたというふうなことも印象深く感じております。
長谷川:秋葉原の昭和通りのところですね
H:一応、神保町の方では雨が降って、一応神保町の方でも綺麗な写真を撮影することができましたが、祭りの見学者と一体化したような写真が、駅名標と一緒に撮影できたのは、秋葉原ということを示せるということで、それが良かったと思います。
長谷川:そうだったんですね。お神輿とかは見られましたか。
H:一応、土曜日で結構回って疲れていたので、日曜日の神輿は行かなかったですね。
長谷川:土曜日はお神輿は見ていないですか?
H:明神の入ろうとしてるところで夜間の神輿は見ましたが、明神の境内は見ていませんでしたので。
長谷川:そうだったんですね。町会とかでもいろいろお神輿出されてると思うんですけど、そこは行列を追っているときにはいなかったんですか。
H:いなかったという感じだったんです。 基本的に行列を追ってたのは、朝から昼間の間で。夕方に戻ってきた際は、一般の参加者が主体になって行われる附祭りを基本的に見てたという感じになっています。「花咲か爺さん」とかの趣向を凝らした文化を体感できる出し物を楽しむことができました。
長谷川:廃業した銭湯の部品などを組み合わせて作られた「銭湯山車」とかも出てましたよね。
H:「銭湯山車」とかが出ている附祭りを、最後の方は秋葉原の方で追っていましたので。
長谷川:2019年は附祭りを見なかったですか?
H:それは見てなかったです。初めて今回こちらの方も見させて頂きまして
長谷川:初めてそれを見てどうでした?
H:こちらにつきましては、最初に南相馬の方の馬の行列も見させて頂きまして。 その後に一般の中学生から、その業界団体の関係者とかの行列も見させて頂きまして、一番印象に残ったのは「花咲か爺さん」のパフォーマンスだと思います。
長谷川:どうしてですか。
H:一番写真映えが良くて、「花咲かせましょう」というようなフレーズで、紙の桜をばら撒いていました。
長谷川:そうだったんですね。
土曜日だけで合計何枚くらい(写真を)撮られたんですか。
H:合計枚数的には1000枚、500枚から1000枚ぐらいといった可能性もあると思います。
長谷川:厳選(をするのが)大変ですね、
H:本当に大変でした。
長谷川:自分が撮りたい写真は、思い通りには撮れましたか。
H:思い通りに写真撮影することができましたが、結構、神田明神の境内並びに、将門塚の境内に関しましても、結構な人で混雑していましたので、綺麗な、バランス的に良い写真を撮影することは結構難しかったという感じになっております。
長谷川:正門塚の境内って僕行ったことないんですけど、どんな感じだったんですか。
H:あの将門塚につきましては、三井物産の本社ビルの前で、大体、20畳から30畳ぐらいである境内で、石碑が置かれていてという感じのお墓に近い場所になっております。 そこに大体、境内の中に10人ぐらいの人がいます。見学者が10名で、祭りの関係者が10名ほどいらっしゃいまして、比較的狭い境内ということもありましたので、写真撮影には一苦労したという感じになっております。
長谷川:撮影してる人はどれくらいいたんですか。
H:撮影している人は10人の見学者のうち、ほとんどが写真撮影をしてる人となっていまして、人によっては自撮り棒とか使って撮影してる方もいらっしゃいましたので。
長谷川:ちなみにHさんはどういうカメラで、撮られていたんですか。
H:Canonの、高倍率のコンパクトデジタルカメラです。大きいやつの。機種名なPowerShotのSX70。

次回の神田祭に向けて

長谷川:次回はどういうふうに関わってみたいとかはありますか?
H:一応見学者として、再度見学したいと思っておりますが、一応担ぎ手とかは、地域住民じゃないと難しいと思いますので。 本当は担ぎ手としてどこかの町会で、参加できれば嬉しいと思っております。 今回は、3日目の祭事行列をメインで写真撮影しておりましたので、次回は朝一番の外神田地域の町会の宮入などの、境内入りの写真撮影含めて比較的混雑してないと思いますので。
長谷川:そうですね、朝8時ぐらいから宮入りしてますからね。
H:朝8時くらいから境内に入って行ったのがございますので、写真撮影も楽しんで東京大回廊写真コンテストにも応募したいって思いますね。
長谷川:やっぱりでも担いで見たいっていうふうに思われますか
H:担いでみたいと思いますけども、一応、区内、町内の、町内会の管轄地域に、在住在学在勤してる人じゃないと難しいので、
長谷川:でも僕は、(町会員ではない)知り合いを呼んでましたよ。
在住在勤在学以外の人でも、その地域の人を知ってたらお祭りに呼ばれることもあります。
なので、エンパブリックさんイベントに参加する中で、町会の方々とかに話を聞いてみるといいかもしれないですね。どうやったら参加できるんでしょう?みたいな。

すいません、もうそろそろ時間ですね。ありがとうございました。
H:こちらこそありがとうございました。

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